エンタテインメントコンピューティング (EC) シンポジウムは、EC のための新技術、EC の新しい可能性、EC と人や社会とのかかわりなどをテーマとする学術会議として 2003 年より毎年開催され、本年が 16 回目になります。本年はテーマを『街/スポーツ』として、調布を舞台に開催いたします。調布は都心からやや離れた郊外の街であり、1933 年に多摩川撮影所が開設されたことをきっかけに、多数の映画関連企業が集結し、現在では映画のまちとして知られるようになりました。また市内にある東京スタジアム (味の素スタジアム) は、多摩地域のスポーツ振興の拠点としての役割が期待されており、多くの国際的スポーツ大会が開催されています。
エンタテインメントは、多くの人の間で共有されるべき財産です。この思いから、本年は街との連携をテーマの一つに設定し、会議の一部を大学会場ではなく、街の施設で実施することとしました。具体的には、2017 年に落成した映画館の大スクリーン (526席) を会場として、一部プログラムを実施します。繰り返しですが、エンタテインメントは、多くの人の間で共有されるべき財産です。より多くの人がエンタテインメントに関わる、プレイする、見る、創る、楽しむ機会が提供されるべきです。スポーツは古くからあるエンタテインメントであり、多くの人を巻き込む力を有しています。くわえて 2020 年の東京オリンピックを前にして、e-Sports の台頭、超人スポーツに代表されるスポーツ創造活動活発化など、エンタテインメントの観点からも大きな盛り上がりを見せています。このような社会的状況を鑑み、本年のテーマの一つにスポーツを設定しました。
本年もエンタテインメントコンピューティングの発展に向けて、未来を刺激しうる、様々な EC 研究の発表を募集いたします。なお本年はテーマは『街/スポーツ』でありますが、それに限定されるものではありません。皆さまの先進的かつ幅広い EC 研究の発表をお待ちしています。
EC2018 大会実行委員長 野嶋 琢也